今回は機材の紹介です。
Nikon FMです。
組み合わせているレンズは、Ai Nikkor 50mm F1.4 です。
メカニカルシャッターを搭載した、当時の中級機です。
NikomatシリーズからNikonにブランド名をそろえて、シャッターダイヤルをNikomat FTシリーズのレンズマウント周囲からNikon F2と同様に軍幹部に移設しています。
操作に違和感がなくなり、Nikon F2のサブ機として活躍したであろうと思います。
私がこの機種を入手した経緯は、もともと巻き上げ不良のジャンク品を丸栄百貨店の中古カメラ市で購入したものです。
巻き上げ操作が全くできないので、シャッターチャージもできない状態だったので、修理のため底板をはずしました。
巻き上げ動作の部品を確認していたところ、内部から小さなネジが落ちてきました。
どこかに引っかかっていたのか、その後は問題なく巻き上げられるようになり、シャッターも問題なく切れています。
どこのネジなのかは全く分かりません。
露出計はとんでもなくアンダー状態で、調整は必要です。
単体露出計を使用したり、ほかのカメラの露出条件を参考にして撮影すれば、メカニカルな動作は不具合はなさそうなので、何も問題ありません。
作例の写真は、2018年に撮影した富士フイルムの業務用フィルムをスキャンしたものです。
ネガの濃淡を見ても、大きなムラにはなっていないので、シャッター速度も変化しているようです。
撮影の手順としてはこんな感じ。
フィルムの巻き上げる。スムーズに巻き上げます。
露出を確認して、絞りとシャッター速度を合わせる。
ピントを合わせ、意図したタイミングでシャッターを切る。
基本的な動作に電池は不要。
比較的コンパクト。
フィルムカメラをじっくりと使ってみたい。
でも、大きく重いのはちょっとイヤ、という用途には向いていて、人気があるのも納得です。
おもな仕様
形式 | 機械式フォーカルプレーン一眼レフ |
ファインダー | ペンタプリズム(固定式)、視野率93%、倍率0.86倍、スクリーン交換不可 |
シャッター | 機械式金属幕縦走りフォーカルプレーン、B、1~1/1000秒 |
測光方式 | TTL中央重点測光 GPD使用 EV1~18(ASA100、F1.4レンズ時) フィルム感度: ASA12~3200 開放測光/絞り込み測光可 |
露出制御 | マニュアル |
露出計連動 | AI方式 可倒式レバー |
スピード ライト | X接点 1/125秒同調 |
フィルム 巻上げ | 一作動レバー式 分割巻き上げ不可 |
フィルム 巻戻し | 手動式 |
その他 | セルフタイマー(機械式、9秒)、プレビュー機能。ミラーアップ機能なし。 |
サイズ | 142×90×60mm 590g(ボディのみ、電池除く) |
使用電池 | LR44またはSR44 2個 |