レンズ修理:タムロンSP AF20-40mm F/2.7-3.5 Aspherical

今回は、趣味のカメラの記事です。

このレンズを購入したのは2~3年前・・・。

購入当時に、カメラに取り付けて動作確認したところ、何も動作しない・・・ということは確認していて、そのまま放置していました。

タムロン SP AF20-40mm F/2.7-3.5 Aspherical Canon EF マウント用

「手元にあるズームレンズでは最も明るい開放F値 F2.7-3.5」

というレンズなので、重い腰をあげ、レストアしました。

解放F値 1:2.7-3.5

ちなみに、APS-Cサイズでは、シグマがF1.8のズームレンズがもっとも明るいレンズとなりました。

最も明るい35mm一眼レフ用としては、アンジェニューの28-70mmF2.6ではないかと思います。

外観はパッと見た目は、特に問題はなさそうでしたが、よく見ると接点のねじ2本と、マウントの逆回転防止ねじがない状態でした。

光学系は、曇りとカビが発生しています。

・・・まあ、曇りを取ろうと分解したのでしょうね・・・。(´・ω・`)

レンズマウントの4本のねじを緩め、接点がレンズ側にのこ・・・らない??

見事にフレキシブルケーブルが切れています・・・。

見事に切れています

これではカメラに取り付けても、レンズが何も反応しないのは仕方がないことです。

見事に切れています。
接点と基板はこの方向で接続します

余談ですが、基板の裏側には、μPD75004というマイクロコントローラーが乗っています。

マイクロコントローラー μPD75004

基板は4層か6層の多層基板です。

まずは接続できるように、電線で修理しましょう。

フレキシブルケーブルの長さに合わせ、電線を接続します。

ちょっと電線が太いのは、ご愛敬・・・。

まあ、動けばOKとしているのでよし、ということで・・・。

基板と接点を接続します。

基板と接点を接続

組み立てて、動作確認してみます。

・・・!!

問題なく動きました。

絞りも、ピントも合わせられます。

Exif情報は、なぜかF2.8、21-39mmになります。

EOS-1HSに取り付けると、バランス良く持つことができます。

EOS-1 HSに取り付けてみた

光学系の掃除は、今回はマウント側の後群の一部だけしました。

なので、曇りのある中群、カビのある前軍は、そのまま・・・

逆光に弱い状態ですが、まあ、そのうちに掃除しましょう。

このレンズを使った作例がないのは、台風のような低気圧で、外に出かけられないから、ということにしておきましょう。(^-^;